『平凡』の平凡な思い出(209) ―ロンドンで『ぐつぐつ』を!Ⅴ―

 

  『平凡』の平凡な思い出(209)
               ―ロンドンで『ぐつぐつ』を!Ⅴ

 

3月26日、TBS-TVの『ニュース23』に”厚化粧の都知事”が長い時間出演し「新型ウィルスの危険性」と、それに関し「在宅勤務」と「週末と夜間の外出禁止」を都民・市民に要請、呼びかけていました。
その中で、聞き手が3人も4人もいるのに小川キャスターが「この時期になったのは(遅れたのは)オリンピックの延期が発表になった後だからではないか?」と質問をしていました。
それに対し都知事は「関係ありません、はい」この一言で、確かすぐにCMに入ってしまいました。今でいう”スルー”。こう言うのを”とって付けたような質問”と呼ぶのではないでしょうか?
オリンピック延期が発表されたのが24日、都知事の会見・要請が25日、そして26日のTV出演。
本当に感染が心配、東京が危険と考えているなら、延期発表前に同様の発信をしていたことでしょう。そう考えるのが普通です。
何か談合のようなことをしているのかと疑ってしまいますね。
何でこんなに日本のマスメディアは甘いのか?
外国人等特派員協会だったらきちんと質問して、相手が答えなかったりはぐらかしたら聞き直しますよ。それがジャーナリストの仕事の基本でしょう。

 

また他にも議員やら秘書官、それに首相夫人がパーティ花見をして、それをまた首相が居直る風土?

2週間ほど前ですけど、デンマークから来ているヘンリックの話によるとデンマークでは新型ウィルスの影響で働けない人に給与の8割を向こう3か月間支給する、と発表されたと聞きました。それでネットで調べてみると、
”政府から75%(ただし、月37万円、時給労働者は41万円を上限とする)、企業が残りの25%を負担し、その代わりに労働者は年次有給休暇を5日返上するとの取り扱いとなります”と出ていました。

 

日本でもバイト学生が「でも働かないと食べていけなくなる」、
居酒屋の店主が「先にお金(生活補償)のことを言ってくれ」、
とマイクに向かって話していました。
普段、自己責任言い換えれば個人主義が発達している国では非常事態に即し生活補償をすぐに決め、普段は個人が抑えられ集団を優先する国が決められない。これもおかしなものですね・・?

「上からの要望」だけでなく「下からの要求」がすなおに通用する社会にしていかなければいかんでしょ!

原発に関しても同じことが言えます。
FUKUSHIMAの事故の後、ドイツやスイス等、下からの要求があり原発廃止が決まった国がいくつもあります。それまで推進していた国・政党でもその声を聞かなければ、次の選挙で負けてしまうからですよ!

 

 

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ー駅 ロンドンー

 

そして、これからは以前ヤフーブログの時に載せたものですが、あまり参考にはならないでしょうが、もう一度書かせてもらいたいと思います。
題して『カトマンズで生インスタントラーメンを』。
実は私、他国で外出禁止令を体験したことがあります。
2004年ネパールのカトマンズででした。
その折、フリーランスで約半年間ネパールを取材中での時でした。

ある日、突然暴動が発生しました。
中東のヨルダンに働きに行っていた10人ほどのネパール人が現地の手配師により戦争が起きていたイラクに回されました。そこで全員が見せしめのため処刑されてしまいました。その映像がインターネットを通じてカトマンズ市民の目に焼き付かれました。市内にはネットカフェが多数あります。
それに激怒したカトマンズの若者たちが中東系の旅行会社のオフィスや小売店を叩き壊しました。パソコンは外に投げ出され、窓ガラスは散乱、ドアは剥ぎ取られ、抗議のためタイヤを道路の上に置き燃やし悪臭が強く臭う・・・暴徒化しました。
それで、政府は緊急に外出禁止令を施行しました。

私はその日は取材行為で街中を歩き回っていましたが、翌日からはまったく市民は外に出られなくなりました。小路から外に出ようとすると、銃を持っている兵士の姿が見えるだけ・・。“死の街”でした。ま、恐いですよ・・。情報はラジオとテレビから得られました。私はネパール語がまったくわからないので、友人のバルから英語を通して聞きました。近所の人たちはアパート群の間に挟まっている中庭に出てしゃべり合ったりチェスをやったりして時が過ぎゆくのを待ちました。

私はバルの部屋で奥さんが商っているバナナを食べて空腹を満たしました。
そして、翌日は1時間だけ外出が認められました。商店もその時間だけ開くことができ、市民は大挙街に出て食料品を買い求め、私もビスケット、インスタントラーメン、ミネラルウォーター、コーラ等を買い置きました。
火がないものだからインスタントラーメンを生のままかじりながら普段は見向きもしないコーラを飲んだりで・・・。晩はバルの家でインディカ米のごはんを手で食べたり、でした。そして、その翌日は外出できる時間が2時間になって、結局5日間ほどで平常に戻りました。

勿論ある程度の読みと覚悟を持って向かった訳ですが、いざこのような境遇の中に入ってみると、“フツウ”がいいと思うものですよ。

私の“フツウ”とは炊きたてごはんに焼き海苔ですね・・。卓上にキッコーマンの醤油があってね・・それと少し濃い目のお茶さえあれば後はもう何にも入りませんね。ホントうまい!

 

                            ーボンちゃん

 

 

 こちらはフットボール(サッカー)コーナーです。
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